好気環境における分解と嫌気環境における分解の繰り返し及び食物連鎖によって発生する汚泥を減量化します。嫌気・好気の場を利用した水処理などに使用できる有機物分解アイテムです。
反応槽に担体を投入することにより、好気層、嫌気層ならびに無酸素層があらゆる箇所で発生します。新たに設備投資をすることなく、接触酸化法、嫌気好気法、脱窒循環法の処理を追加した場合と同じ効果が期待できます。
「微生物剤だけ」「担体だけ」よりも、それらを「組み合わせる」ことで、より高い効果が期待できます。
「中に入れるものは自由自在」な、汚水・臭気浄化用の担体収容具です。捨ててしまおうと思った塩ビパイプ、ペットボトルのキャップ等さまざまなものを廃材利用できます。
悪臭が消臭剤と共に使太郎に付着し、分解・除去されます。消臭剤を噴霧するための液剤は臭気に合わせて用意いたします。
※製品に関してはアイオン株式会社、
水処理に関しては本協会員の株式会社アクトにお問い合わせください。
PVAスポンジを使用した廃水処理・脱臭処理用の微生物固定化担体です。PVAスポンジは、産業用途(ハードディスク、シリコンウエハーなどの洗浄)や、一般生活用途(カーケア、化粧用パフ、スポンジチーフなど)で、そのしなやかな特性が活かされています。
連続気孔構造と高い気孔率(約95%)を有するため、微生物との親和性が高く、固定化担体として高い処理効率を可能にします。
保水時比重が1.01~1.02g/ccと、水に近いため、水中で優れた流動性を発揮します。
基材のPVAスポンジは、工業用洗浄ブラシに使用されることも多く、物理的強度があり、耐摩耗性に優れています。マイクロブレス自体は、焼却しても有毒ガスが発生しません。
各担体の詳細資料をお求めの際には、本協会にお気軽にお問い合わせください。
中国国内で必要とされる最適なエンジニアリングをご提案させていただいております。現地調査・企画・設計・施工までお客様のためにお手伝いしております。
機械設備の導入・設置及びメンテナンスで、事業上の課題を解決し、効率化を提案します。社会的要請が強い水処理についても、お客様に近い立場である利を活かし、最適化を実現します。
2009年に水処理事業を展開している有志数社が合同し、「担体を利用した有機廃水処理法」の技術確立・普及および情報の収集・蓄積を目的として研究会を立ち上げました。研究会では、担体を公共下水道浄化センターや事業場廃水施設に導入し、汚泥の減量化実験を重ねてまいりました。
その中で、1種類の担体・水処理方式では処理できない場合でも、数種類の担体・処理方式を組み合わせることにより良好な結果が導き出せることが実証されました。
これら担体の組み合わせや優位性を判断しながら、最適な処理方式を見極めるためには、より多くの水処理プラントメーカーやメンテナンスサービス企業、水コンサルティング企業と協同が必要です。そこで、2017年6月「一般社団法人 担体式廃水処理協会」を設立することといたしました。
事業場等の水処理施設の多くは、発生汚泥の処分や汚泥処理施設の維持管理に、多大な費用とエネルギーを費やしています。経営面での費用削減はもちろん、エネルギーの削減は地球環境の保全のためにも重要な課題です。
本協会では、協会員相互の協同により様々な廃水処理における有用な処理方法を検討し、廃水処理にお困りの事業者様へ省エネ省力化による経営効率化をご提案させて頂くとともに、水質保全に寄与することで地域住民の生活環境の向上を図ることを目的としています。
この度、多くの皆様のご尽力の基に、事業場廃水処理の分野において非常に多くの経験を積んでこられた有志が集い、「一般社団法人 担体式廃水処理協会」の設立を迎えることができましたことは、大変に喜ばしい限りです。
比較的少ない数の会員でスタートしましたが、お互いのお顔が見えるからこそ可能な会員相互のコミュニケーションを大切にし、その本来の目的を達成することのために前進していけるような集まりであると確信しております。そして、事業系廃水のそれぞれの現場での適材適所な処理システムに関する情報の蓄積が、湖面に小石を投げ入れたときに起きる波紋のように、大きく広がっていくことを願っております。
今後の「一般社団法人 担体式廃水処理協会」の一層の前進にご協力を賜ります様にお願い申し上げます。
京都大学大学院工学研究科教授
清水 芳久